【レーシングカート】ホイールの種類は?素材の違いと初心者に最適な選び方ガイド

「もっと速く走りたい!」

「自分のカートをカスタムしたい!」

そう思った時に、真っ先に気になるのがタイヤを支える「ホイール」ですよね。

でも、ショップのカタログを見るとアルミやマグネシウム、さらには「低摩擦タイプ」など種類がいっぱい…。

「結局、どれを選べばいいの?」と迷ってしまうのも無理はありません。

実はホイール選び一つで、カートの曲がりやすさや加速の鋭さがガラリと変わるんです!

まさに「足元の魔法」と言っても過言ではありません。

この記事では、初心者の方でも失敗しないホイールの種類と選び方についてお伝えします。

ホイールの秘密を知って、サーキット走行をさらに「楽しい!」ものに変えていきましょう!


レーシングカート用ホイールの主な種類と素材

ホイール選びの第一歩は、まず「素材」を知ることから始まります。

レーシングカートの世界では、主に「アルミ」「マグネシウム」の2種類が使われています。

見た目は似ていても、走ってみるとその差は歴然!

それぞれの特徴を理解して、自分の走行スタイルや予算にぴったりの相棒を見つけましょう。

①アルミホイールの特徴:お財布に優しく安定感バツグン

アルミホイールは、入門用のコンプリートキット(マシン一式セット)によく採用されています。

  • 価格が圧倒的に安い:1本数千円〜とリーズナブル!
  • 衝撃に強い(靭性がある):粘りがある素材なので、少し縁石に乗り上げても割れにくいのが特徴です。
  • 重量がある:マグネシウムより重いため、重心が下がり、どっしりとした安定感が出ます。
  • 熱がこもりやすい:タイヤが温まる(作動温度域に入る)のに少し時間がかかることがあります。

失敗談

「軽い方が正義だ!」と思い、無理して高いマグネシウムホイールを買いました。

でも、操作に慣れていない時期に縁石に激突してしまい、一瞬でパリンと割れて大ショック…。

初心者のうちは、丈夫で安いアルミでガシガシ練習して、ぶつけても「勉強代だ!」と笑えるくらいの方が、実は上達が早かったりします。

②マグネシウムホイールの特徴:究極の軽さと鋭いコーナーリング

「マグ」の愛称で親しまれる、本格レース派に必須の素材です。

  • 驚きの軽さ:アルミより約30%も軽く、手に持つと「えっ、プラスチック?」と思うほどの衝撃です。
  • 加速が鋭くなる:足回りが軽くなる(バネ下重量の軽減)ので、アクセルを踏んだ瞬間のレスポンスが良くなります。
  • カッチリした乗り味:剛性(ゆがみにくさ)が高く、ハンドルを切った瞬間にクイッと鼻先が入ります。
  • 放熱性が高い:熱を逃がしやすい性質があるため、タイヤの空気圧(内圧)の急上昇を抑えてくれます。

値段は1本2万円〜4万円以上と高価です。

しかし一度その「キビキビとした動き」を味わうと、もうアルミには戻れないという人が続出する魔惑のパーツです。


ホイールのサイズと規格の見方【失敗しないための知識】

素材の次は「サイズ」です。

カートのホイールは、フロント(前輪)とリア(後輪)で太さが全く違います。

カタログに並ぶ「130」や「210」という数字の意味をマスターしましょう。

①一般的なサイズ設定(ドライ用)

晴れた日に使う「ドライタイヤ」用の標準的なサイズは以下の通りです。

  • フロント(前輪):130mm幅
    • ハンドルの重さや、コーナーの入り口での「曲がり始め」を左右します。
  • リア(後輪):210mm幅
    • エンジンのパワーを路面に伝えるため、ドーンと太くなっています。
注意

クラス(ジュニアやキッズ)によっては、フロント120mm、リア150〜180mmといった細い設定を使うこともあります。

自分のマシンの規定を確認しましょう!

②雨の日用(レイン用)のサイズ

雨が降ると、水はけを良くし、単位面積あたりの荷重を高めるために細いホイールを使います。

  • フロント:115mm〜120mm
  • リア:145mm〜180mm

「雨の日に晴れ用の太いホイールで走る」のは、水溜まりでスケートをするようなもの(ハイドロプレーニング現象)。

非常に怖い思いをするので、雨天走行を想定するなら予備のレイン用ホイールセットは必須アイテムです。

③ハブへの取り付け規格(PCDとボルト数)

「買ったのに付かない!」という悲劇を防ぐための最重要チェックポイントです。

  • 3穴タイプ:現在のレーシングカートの主流です。
  • PCD(ピッチ):ボルト穴の中心を結んだ円の直径です。
    • 58mm:多くのメーカー(OTK、CRG、TONYKARTなど)が採用。
    • 67mm:一部の古いモデルや特殊なハブで使われます。
  • センター穴径:真ん中の大きな穴のサイズ(40mmや50mmなど)も合わせる必要があります。

ホイールの種類で変わる「セッティング」の楽しさ

ホイールは単なる「タイヤの土台」ではありません。

実は、ホイールを変えることは「サスペンションのないカート」にとって最大のセッティング要素なんです!

①ショートボス vs ロングボス

ホイールの中央部分(ボス)の長さが変わると、マシンの挙動が変わります。

  • ショートボス(短い):ホイールがしなりやすくなり、路面への食いつき(グリップ)がマイルドになります。路面が跳ねやすい時に有効です。
  • ロングボス(長い):ホイールがガッチリして、ダイレクトな操作感になります。ここぞという勝負どころで使われます。

②表面処理による違い(塗装 vs メッキ)

「見た目の違いでしょ?」と思われがちですが、実は性能に差が出ます。

  • 塗装(ペイント):放熱性はそこそこですが、安価でカラーバリエーションが豊富。
  • 電着塗装(エポキシなど):皮膜が薄く、熱が逃げやすいメリットがあります。
  • ポリッシュ(磨き):見た目が最高にクール!ただし、手入れを怠るとマグネシウムはすぐに腐食(白サビ)してしまいます。

初心者が最初に選ぶべきホイールはどれ?

「結局、自分は何を買えばいいの?」という疑問にお答えします。

予算と今のレベルに合わせて、2つのステップで考えてみましょう。

ステップ1:基礎体力をつける「アルミ」

まだコースアウトが多かったり、スピンしてタイヤをバースト(破裂)させてしまう可能性がある段階なら、迷わずアルミを選びましょう。

アルミ

メリット:4本セットで3万円前後。中古ならさらにお得に見つかります。

走りの恩恵:適度な重さがタイヤを路面に押し付けてくれるので、スライド(横滑り)が穏やかになり、コントロールの練習に最適です。

ステップ2:タイムを削り取る「マグネシウム」

「周りのライバルに追いつきたい」「あと0.5秒をどうにかしたい」と感じ始めたら、マグネシウムへの投資時です。

マグネシウム

メリット:とにかくカートが「軽く」感じられます。加速も止まる動作も、すべてがワンランク上の世界へ。

走りの恩恵:タイヤの温度管理がしやすくなるため、10周、15周と走り続けてもグリップが垂れ(低下し)にくくなります。

予算目安:新品で8万円〜15万円ほど。


メンテナンスと注意点【割れや歪みのチェック方法】

レーシングカートは時速100kmを超えるモータースポーツです。

ホイールのトラブルは重大な事故に直結します。

「難しい」メンテナンスも、習慣にすれば「マシンへの愛着」に変わりますよ!

①ビードストッパーの「エア漏れ」に注意!

ホイールのリム(縁)についている小さな3本のネジ。これはタイヤが外れないようにする「ビードストッパー」です。

  • あるある失敗:ネジを締めすぎてゴムパッキンを潰してしまい、そこから空気が漏れる。
  • 対策:走行前に石鹸水をスプレーして、プクプクと泡が出ないか確認しましょう。

②クラック(ひび割れ)のチェック

特にマグネシウムは衝撃に弱いです。

  • タイヤ交換のたびに、パーツクリーナーできれいに掃除しましょう。
  • 明るい場所で、スポークの根元などに「細い髪の毛のような筋」がないか見てください。それがクラックです。見つけたら即、使用を中止しましょう。

③締め付けトルク(ネジの強さ)

ホイールナットを力任せに締めていませんか?

  • 締めすぎるとボルトが伸びて折れる原因になります。
  • 逆に緩いと走行中にホイールが外れて飛んでいきます(これ、本当に怖いです!)。
  • 「手で締めてから、レンチでグッ」という適切な感覚を、ベテラン勢やショップ店員さんに教えてもらうのが一番の近道です。

Q&A

中古のマグホイール、ヤフオクやメルカリで買っても大丈夫?

初心者は「目利き」ができる人と一緒に選びましょう!

見た目が綺麗でも、実は歪んでいたり、クラックが入っているリスクがあります。

「安物買いの銭失い」にならないよう、信頼できるカートショップの委託販売品などを探すのが最も安全です。

フロントだけマグ、リアをアルミにするのはアリ?

基本は「前後セット」がおすすめですが、調整としてはアリです!

フロントの入りを良くしたいけど、リアの安定感も欲しい…という時に混ぜることもありますが、挙動が独特になるため、まずは前後揃えるところから始めましょう。

フロントだけマグ、リアをアルミにするのはアリ?

基本は「前後セット」がおすすめですが、調整としてはアリです!

フロントの入りを良くしたいけど、リアの安定感も欲しい…という時に混ぜることもありますが、挙動が独特になるため、まずは前後揃えるところから始めましょう。

ホイールを洗う時に気をつけることは?

マグネシウムは「水気」が大敵です!

水洗いをしたら必ずエアーで水分を飛ばし、完全に乾かしましょう。

サビを防ぐために、薄くシリコンスプレーなどを吹いておくと輝きが長持ちします。

メーカー(ブランド)で速さは変わるの?

トップレベルでは変わりますが、まずは「標準品」から!

OTK(トニーカート系)やDWT(ダグラス)など有名ブランドがありますが、それぞれ「しなり」の特性が違います。

まずは自分のフレームメーカーが推奨する標準品を使うのが、セッティングの迷子にならないコツです。

タイヤを組む時に「ビードワックス」は必要?

絶対に必要です!

ワックスを塗らずに無理やりタイヤを組もうとすると、ホイールの縁(リム)を傷つけたり、タイヤを壊したりします。

滑りを良くして、安全に作業しましょう。



まとめ

レーシングカートのホイールについて、その奥深い世界を解説してきました。

「アルミ」は丈夫で安心な、あなたの成長を支えるパートナー。

「マグネシウム」は限界を突破し、新しい景色を見せてくれる魔法のアイテム。

ホイール選びに「これしかない!」という正解はありません。

自分のレベル、予算、そして「どんな走りをしたいか」に合わせて選ぶ過程こそが、カートの醍醐味です。

まずはショップに行って、実物のマグネシウムホイールを手に持ってみてください。

その軽さに驚いた時、あなたのカートライフは次のステージへと進み始めるはずです。

安全に、そして最高にエキサイティングなサーキット走行を楽しんでくださいね!